| IT業界就職ラボは、IT業界について研究し、情報発信を行う機関である。新米研究員カネタケは、ぐうたらしているところを所長に見つかり、膨大なデータを渡された。「学生の就職活動に役立つデータを報告せよ」。このミッションを遂行するために、今日もカネタケはせっせとデータの山に立ち向かう。 |
こんにちは。研究員見習いのカネタケです。ミカンのおいしさは異常ですね。ミカンはすばらしい。柚子もすばらしい。
「やあカネタケ、もう1月末だぞ。そろそろおやつを食べるのやめたら」
「確かにグレゴリウス暦からすれば1月末……しかし旧暦では正月なので無理です」
「旧正月だ! といってごちそうを食べると太るよ」
よく分かったなあ。もしや所長って陰陽師?
就職活動をする際、「離職・離職率」は気になるポイントです。説明会では比較的多い質問ですが、一方でなかなかずばりと聞きにくいトピックでもあります。
全従業員に対する離職・転職者の割合
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全従業員数に対する離職者・転職者の割合(定年退職者は除く)について調べてみましょう。「0.5%未満」という回答が最も多くなりました。10%未満の回答をすべて足すと、80%近くに上ります。IT業界は比較的人材の流動性が高いといわれる業界なので、この結果は少し意外です。
全従業員に対する離職・転職者の割合(従業員規模別)
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従業員規模別に見てみましょう。従業員規模が小さい企業ほど、「0.5%未満」という回答が多く見られます。人数が少なければ少ないほど1人辞めた際の離職率は高くなりますから、3社のうち1社は「離職者がいない」ということでしょう。小さい企業ほど、1人を雇うために「会社に合うかどうか」の適性をじっくり見ますから、そんなに離職・転職率が高くないのかもしれません。
2~3%未満までの解答を合計すると、「30名以下」と「300名以上1000名以下」の企業がほぼ並びます。あとはけっこうばらけていますね。もっとも、これはリーマンショック前の結果なので、今年は全体的に高くなっていると思います。外部環境の変化を加味したうえで、転職・離職率が高いか否かを判断する必要がありそうですね。
そろそろ餅とミカンを食べる時間なのでまとめます。
●IT企業の5社に1社が「転職・離職率」が0.5%未満 ●0.5%未満という回答が最も多いのは、従業員が30名以下の小規模企業 |
次回は、「都市圏/地方別の人材の離職・転職率」について調べます。それではまた。
本記事は、IPA(情報処理推進機構)編集の「IT人材白書2009」を元に作成している。本調査は、同団体がIT企業3000社にアンケートを送付し、「IT人材の動向」を調査したもの。今回は、「アンケート回答企業の従業員規模」とクロス集計したデータを使用した。
「IT人材動向調査」:調査対象企業 |
アンケート回答企業の従業員規模 |
参考:独立行政法人 情報処理推進機構 IT人材育成本部 編 「IT人材白書2009」オーム社、2009年。
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